個人病院か総合病院か

今日は母の日です。数週間前から、デパートなどでは、母の日のプレゼントに向けたポップをよく見かけました。今はいない母の好みの洋服をつい手に取ったりもしました。

今でも思うのは、最初に異常を見つけてくださった、かかりつけの個人病院で最期まで診ていただいたほうが、母は幸せな最期を迎えられたのではないかということです。意識がなくなった時、私は総合病院に連絡をし、救急車を呼びましたが、かかりつけ医の先生に電話して、父の時のように自宅で看取っていただくほうがよかったのではないかと、今も思います。

緩和ケアではなく、癌の治療を選択した時から、総合病院にかかることになりました。薬の処方をしていただくのですから、致し方ないことではあります。しかし、はじめのうちは薬のおかげで体調は好転したようにみえましたが、そのうち、効能よりも皮膚や血管にかかる副作用のほうが強くなり、やがて、痛みに辛い思いをすることになってしまいました。

この選択は、多くの人が迫られることでしょう。

通院もきつくなり、訪問医療へ意向することになりましたが、それも、総合病院からの紹介によるものでした。訪問診療や訪問看護をお願いできるところは、それほど多くはないのが実情のようです。母は、訪問診療については、何度も勧められながらも首をたてに振ることはありませんでしたが、最後に了承したのは、最期を予感していたからかもしれません。

それならば。

訪問診療も断り、元のかかりつけ医の先生に、痛みを和らげる薬を処方していただきながら、静かに最期を迎えさせてあげればよかったと思います。

医療に携わる人々は、最善の道を探ってくださいます。しかし、それが、病人にとっての最善かどうか、それを見極めるのは難しいものです。